2020年4月9日木曜日

緊急事態宣言を受けて、私たちの教会の対応

緊急事態宣言に対する日本ホーリネス教団の対応について

【第5報】新型コロナウイルスの感染拡大を受けてのお願い

主の聖なる御名をたたえます。
 すでに報道にありますように、新型コロナウイルスの感染拡大が危機的状況に陥り、今週7日、ついに7都府県に対して緊急事態宣言が出されました。これに対して、すでにそれぞれの教会において対応策を考えておられると思いますが、教団としましても、改めて以下のようにお願いをいたします。

1.緊急事態宣言が出された地域にある教会の対応について
・これまで教団としましては、各自治体から出される週末の外出自粛要請に対しては、「教会員が集まる礼拝形式は避けていただく」ことをお願いしながらも、あくまで各教会の判断に任せることとしてきました。
・しかし、今週出された緊急事態宣言への対応につきましては、対象の地域にある教会では、教会員が集まる礼拝形式は速やかに中止してくださるよう強く勧告いたします。これは教会員を感染から守るためであり、また全国的な感染拡大を抑えるために、その地域にある教会としての極めて重要な姿勢です。教会の近隣住民の方々は、教会がこれまでと変わらずに集会を続けていることに対して、大きな不安を覚えておられます。自分たちの通常の信仰スタイルを貫こうとすることによって、教会が地域住民に大きな不安を与えたり、感染を広げる源になったりするようなことがあっては決してなりません。緊急事態宣言が出された地域にあっては、教会に集まる形の礼拝を中止してくださるよう、改めて強く要請いたします。

2.それ以外の地域にある教会について
・現時点では、緊急事態宣言を出すには至っていない地域であっても、感染が徐々に広がっていることと思います。都心に比べると、感染拡大の時期が遅れているだけのことであって、そのうち地方にも感染拡大の波が及んでいくと言われています。
・そこで、まだ時間的な猶予がある今のうちに、教会に集まることができなくなった場合の対応策につきまして、至急検討してくださるようお願いいたします。

3.牧師が感染した場合の対応策の検討について
・都市部を中心に、感染源が分からない感染者が急速に増えております。このため、細心の注意を払っていても、残念ながら牧師が感染してしまうケースが出てくることも予想されます。主の守りと助けを祈り求めながらも、もし牧師が感染した場合、その後の礼拝をどのようにするか、事前に検討しておくことが教会に求められるリスク管理として非常に重要です。
・ある教区では、礼拝のライブ配信を始めている教会同士で約束し、一方の牧師が感染した場合、もう一方の牧師によるライブ配信を一緒に視聴できるように取り決めています。知らない教会の牧師のメッセージを視聴するよりも、教区内の牧師によるライブ配信を視聴することにより、教区内で一緒に礼拝をささげる恵みを味わうことができます。
・それぞれの教区や地域によって、対応できる方法は異なることと思いますが、教区内の近隣の教会が互いに助け合いながら、教会員の礼拝生活がなんとか守られるように、ご検討くださるようお願いいたします。

4.その他
・夏季聖会やキャンプをはじめ、教団主催の諸行事をどうするかにつきましては、4 月 14 日(火)にインターネットを利用して行われる執行部会議、各局会議、教団委員会にて協議いたします。決まりましたら、改めてお知らせいたします。
・牧師給(最低謝儀)の支出が困難に陥っている教会に対する支援につきましても、14 日の教団委員会にて協議いたします。もうしばらくお待ちくださるようお願いいたします。
息が詰まるような重たい空気に覆われている私たちの世界ですが、主イエスが私たちのために十字架にかかってくださった大きな恵みを覚えながら、喜びのイースターを迎えたいと思います。このときも、父なる神が私たちの世界を憐れんでくださり、爆発的な感染拡大をとどめてくださるように。また、医療従事者をはじめとする多くの方々の働きが支えられますように。
皆さまの教会の上に、主の守りと祝福がありますようお祈りいたします。

「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。私はすでに世に勝っている。」
(ヨハネ 16 章 33 節/聖書協会共同訳)

主にありて

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