2024年1月11日木曜日

あなたがいてくれるだけで

  実は、孫の誕生日がちかづいてきており、どんなお祝いの誕生日プレゼントを買おうかと頭を悩ましています。誕生日のお祝いをするというのは、祝われる側はもちろんのこと、祝う側にとっても嬉しいものです。本当に生まれてくれてありがとうと思うからです。ところが、ある人がこんなことをいっていました。

『「お誕生日おめでとう」という言葉には、「あなたが生まれてくれたことも嬉しいけど、今、あなたがいてくれることが、本当に嬉しい」。そう言う思いが込められているんだ』って言うのです。良い言葉ですよね。そしてそのような思いで、「お誕生日おめでとう」と言われたら、言われた側も、本当に嬉しくなるんじゃないかなって思うんですが、どうでしょうか。それは、誕生日を祝ってくれる人の温かい愛が、伝わってくるからなんでしょうね。そんなわけで、今日は、そのような思いをこめて、私も、孫に「お誕生日おめでとう」って言ってやろうと思います。

 ところで、旧約聖書イザヤ書四十三章四節には、神が、先程のお誕生日をお祝いする言葉とおなじように、「あなたがいてくれることが本当に嬉しい。」という思いで、私たちに語りかけている言葉があります。それは、「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」という言葉です。神が、私たちを高価で尊いと言って下さるとき、私たちが神に何か役立つものだから、価値があると言っているのではありません。神は、まさに全知全能の神です。ですから、私たちから何かお世話してもらわなければこまるとか、何かをしてもらわなければならない存在ではありません。

その神が、「わたしの目には、あなたは高価で尊い。」とそう言って下さるのは、神が、あなたを愛しておられるからです。だから、あなたがいてくれるというだけで、神の心は喜びに満たされるのです。
 ところが、「何も出来なくても、何もしなくてもいい。ただいてくれるだけで、本当に嬉しい」と思うほどの深い愛で愛されているのに、私たちは、その神の目から逃れて生きて行こうとしてはいないしょうか。「神なんかいない。」「神なんか信じない」と、私たちの心から神の存在を締め出してしまっているならば、「あなたがいてくれるだけで、私はとっても嬉しい」という温かい神の愛の言葉を聞くことができません。

 今の時代は、本当に殺伐とした時代です。人間関係にも、本当に神経を使わなければならないと入った状況です。だからこそ、今の私たちに本当に必要なものは、「あなたがいてくれるだけで嬉しい」といった愛の言葉なのではないかと思うのです。その愛の言葉を、神は今日もあなたに語りかけておられます。ですから、あなたも、この神を心に信じ、神があなたに語りかける愛の言葉を聞きながら生きていって欲しいと思います。

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