2023年11月7日火曜日

弱さを誇ろう

 この世界の中をぐるっとみわたしても、完璧な人間、完全な人間などいません。私たち人間は、どこかに弱さというものを持っている者です。神の御子であるイエス・キリスト様でさえ、弟子たちと一緒に、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵で有名な最後の晩餐の時を終えられ、十字架に架けられて死なれるであろうと思われる状況が来たときには、「私は死ぬほど苦しい」といって、苦しみ悩みながら「父よ、できることならばこの杯を私から取ってください」と祈っているのです(新約聖書・マタイによる福音書)。それは、人となられた神であるとしても、人となられた以上、人間が負う弱さを共に負ってくださったからです。
 私たちは弱さを嫌います。ところがパウロと言う人はギリシャにあるコリントと言う町にできた教会の信徒宛に書いた手紙(新約聖書・コリントの信徒への手紙2)で「私は弱さを誇る」と言っているのです。
 それは、神様と言うお方は、私たちの弱いところに目を注がれるからです。そして弱さを持ち、その弱さの上に悩み苦しむ人を憐み、その心に溢れるほどの愛を注ぎ、弱さに中にあっても、その弱さの中で生きて行く力を与えてくださるからです。
 先ほどの最後の晩餐の後に、死ぬほど苦しいと言って、弱さの中にある自分をさらけ出したあとには、敢然と立ちあがり、十字架に死に向かって歩み始められたのです。それは、弱さの中にあって神から力が与えられたからです。
 神様は、弱さの中にある人に目を注いでおられます。弱さの中にある者、虐げられている者を決して忘れてはいないのです。むしろ、そのような人々を顧み、絶えずその人々のことを思い、その人たちが弱さの中にあっても、生きて行くことができるように、その心に力を注ごうとしておられるのです。
 そのことを、私の友人の岩本遠億牧師が「神の重大関心事」という3分程度の短いメッセージで、そのことを語っています。岩本牧師のメッセージは、下記のアドレスをクリックし、『366日元気の出る聖書の言葉』のホームページに行き、「神の代々の関心事」と言うところにある▶マークをクリックすると聞くことができます。これは、岩本牧師の同名の著書の中にある文書を岩本自身が音声化したもので、岩本牧師のご承認をいただいて、ここに掲載しています。


https://podcasters.spotify.com/pod/show/genki-seisho/episodes/ep-e2bin31?fbclid=IwAR3p5Qp9xlPLUevOXdz_LwYZeZkN1Dpk7lzmflXaqVU2w4Y-ZrP4FJQCkiE

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