「神様との秘密」
私たちの住む「この世」という世界は、評価に満ちています。
さまざまな基準で、ありとあらゆるものを評価し、価値づけていきます。
じっさい、私たち自身が、生活の様々な場面で、物事を評価し、価値づけています。同時に、その私たち自身もまた、評価され、価値づけられます。しかも、その基準は一定ではないのです。人それぞれが、様々な基準を持っています。
そのようにして他者が、私を評価し、価値づけた内容と。私自身が、自分を評価し価値づけた自己評価の内容が異なる場合、しばしば、私たちは他人が私を評価したものに従属させられます。本来、評価の判断というものは他者がする者だからです。そうなると、必然的に、私たちは周囲が自分をどう見ているかということが気になってきます。しかも、その評価の基準は一定ではないのです。さらに言うならば、私たち人間は、一人の人物の中に様々な側面を持ち、様々な能力を持った複雑で多様な存在であり、一つの評価基準で価値づけることなどできない存在なのです。ですから、その人がどのような人物なのかということについて、それは、誰にも評価できないことなのです。仮に評価している人がいるとしても、それはその人自身が持つ基準で評価しているのであって、相対的なものであって、絶対的なものではありません。
ところが、人間を絶対的評価することのできる存在が、ただ一人います。それは神です。神は人間ではありませんから、客観的に人間を見ることができます。しかも神は唯一の存在ですから、神の評価は絶対的な評価です。しかし、神は、人を評価はしても、その価値においてランク付けするようなことはしません。神の目にすべての人は高価で尊いのです。
昔、ある人がこんな話をしてくれました。その人は兄弟がたくさんいたのですが、ある時、その人とお父さんが二人で散歩をする機会があったそうです。そのときお父さんはその人に「お前が一番かわいいよ」と言ってくれたそうです。そして「これは秘密だよ」と言うのです。そう言われたその人は、とてもうれしかったそうです。ところが後で分かったのですが、そのお父さんは、他の兄弟にも「お前が一番かわいいよ」と言っているたのです。
このお父さんは嘘つきでしょうか。いいえ違います。このお父さんの目に、それぞれ一人一人が「一番かわいい」存在として映っているのです。子どもの一人一人に「お前が一番かわいいよ」と言ったお父さんの言葉は、真実な思いから出た真実の言葉なのです。
このお父さんと子どもの物語は、神と私たちの物語でもあります。その神と人間の物語を私の友人の岩本遠億牧師が3分ほどの短いメッセージで語ります。そのショートメッセージをお聞きになりたい方は、下に記したアドレスをクリックし、▶ボタンをクリックすれば聞くことができます。(音声が出るまで、すこし時間がかかることがあります)
https://podcasters.spotify.com/pod/show/genki-seisho/episodes/ep-e29ipgm?fbclid=IwAR1GiIQtI16WXhnhHIJxvcBiLmIjFjAKUxQGhMkAgD0QJIuIhOGNloPnYbo
この岩本遠億牧師のショートメッセージは、岩本牧師の著書『366日、元気の出る聖書の言葉』にあるものを音声でお伝えしている者ですが、岩本牧師の御許可をいただいて転載しています
2023年9月21日木曜日
神様との秘密
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