2023年9月23日土曜日

あなたは孤独ではない。

 


教会で歌われる歌の中にフットプリンツ(足跡)と言う歌があります。その歌詞は次のようなものです。

主と私で歩いてきたこの道 
あしあとは二人分
でもいつの間にか一人分だけ 
消えてなくなってしまった

主よ あなたはどこへ 
行ってしまったのですか
私はここにいるあなたをおぶって 
歩いてきたのだ
あなたは何も恐れなくてよい 
私がともにいるから

下記のアドレスをクリックしてくださればコマーシャル動画の後に曲を聞きことができます。

https://www.youtube.com/watch?v=TuIAHabqzmw


この曲のもととなる詩は。アメリカ人の女性であるマーガレット・F・パワーズという人女が作ったものです。それの詩がこれです。

ある夜、私は夢を見た。私は、主とともに、なぎさを歩いていた。
暗い夜空に、これまでの私の人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上に二人のあしあとが残されていた。
一つは私のあしあと、もう一つは主のあしあとであった。
これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、
私は砂の上のあしあとに目を留めた。
そこには一つのあしあとしかなかった。
私の人生でいちばんつらく、悲しいときだった。
このことがいつも私の心を乱していたので、私はその悩みについて主にお尋ね
した。「主よ。私があなたに従うと決心したとき、あなたは、すべての道にお
いて私とともに歩み、私と語り合ってくださると約束されました。
それなのに、私の人生の一番辛いとき、一人のあしあとしかなかったのです。
一番あなたを必要としたときに、
あなたがなぜ私を捨てられたのか、私にはわかりません」
主はささやかれた。
「私の大切な子よ。私はあなたを愛している。
あなたを決して捨てたりはしない。ましてや、苦しみや試みのときに。
あしあとが一つだったとき、私はあなたを背負って歩いていた。

マーガレット・F・パワーズあしあと 多くの人を感動させた詩の背後にある物語」、松代恵美訳、太平洋放送協会、1996年
 この詩が生まれたははいけいについては、下記のところで紹介されていますので興味のある方は、下記のアドレスをクリックしてくだされば見ることができます。

https://lucky.t-nakai.work/2018/12/15/poem/

 この歌詞は、私たちの人生の中で、もっともつらい時、もっとも悲しい時、それこそ自分の足でもう立ち上がり、歩けないようなときに、そこに寄り添い、支え、背負いまでして共に歩いてくださるイエス・キリスト様のお姿があります。
 私は42歳の時に医者から甲状腺にガンができていると宣告されました。幸い、私のガンはおとなしい性質のガンであり、手術で取り除くことができました。
 私たちはガンと言うと、すぐに死と結びつけて考えます。もちろん、今の医学では、たとえガンであっても必ず死に直結するわけでもなく、
完治する者もあります。でも、イメージとしては、ガンと聞くと死を連想してしまいます。私もがんだと言われてからしばらくの間、死と向き合いました。その時分かったのは、人は1人で死んでいくのだということです。そして、その一人で死んでいくと言う孤独感が、死の恐れの一つなのだということです。ところが、私にはその孤独観がありませんでした。なぜならば、十字架の上で死なれ、死から蘇られたイエス・キリスト様が、私と共にいてくださるということを、心が感じ取っていたからです。
 その心で感じたイエス・キリスト様が「大丈夫、仮にお前が死ぬようなことがあっても、その死の先まで私はお前と一緒に歩いて行ってあげるから」とそういってくださっているように思いました。

 死と向き合うとき、そこにはもはうや祈ることのできないほどの絶望があります。しかし、そのような祈る事さえできないような絶望の中にあっても神は私たちと共にいてくださるのです。そしてその方が、私たちの生涯のすべてに伴ってくださる。
 そのことを、私の友人の牧師岩本遠億牧師が2分30秒程度のの短いショート・メッセージで語ります。そのショート・メッセージは下記のアドレスで聴くことができますので、そのアドレスをクリックし、▶ボタンをクリックしてお聴きください。

https://podcasters.spotify.com/pod/show/genki-seisho/episodes/ep-e29lh7c?fbclid=IwAR2trSBo7L9JDtZ-t9srXDj1dJ5VxlBE2sc2c-u6qiXUBbhd28zs-j-pIWo

この岩本遠億牧師のショートメッセージは、岩本牧師の著書『366日、元気の出る聖書の言葉』にあるものを音声にしてお伝えしているものです。それを岩本牧師の御許可をいただいて転載しています。

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