2024年3月1日金曜日

いのちの言葉を握って

 最初に聖書の言葉をお伝えします。新約聖書ピリピ人への手紙二章十五節、十六節の言葉です。


「あなたがたが、非難されることのない純心な者となり、曲がった邪悪な世代の中にあって、傷のない神の子どもとなり、いのちのことばをしっかり握って、彼らの間で世の光として輝くためです。」

 この言葉は、不正や曲がったことが横行している闇のような時代の中で、翻弄されることがあっても、神の言葉に聞き従って生きる人は、光輝く生涯を送ることが出来ることを教えています。そして、それは、その人自身だけではなく、世の中の人に希望を与えるような光を放つ、意味ある人生だというのです。

 先日、ある人が、このようなことを言っていました。その方は、奥さんや子供を抱えた働き盛りの時に、突然会社から解雇を言い渡されたそうです。余りのも突然に「明日から会社に来なくて良いよ」と言われて、呆然としてしまったと言います。そして、就職活動を始めたのですが、結局四ヶ月間、失業生活を送ったそうです。
 それまでは、毎日、会社で頑張って働いてきたのです。それが、突然何もすることが無くなったのです。当然のように、何もすることがなく、家にいる時間が多くなりました。それで、毎日、奥さんとゆっくりと時間を取って、祈り聖書を読むようになったそうです。

 けれども、聖書を読み、お祈りしていても、「神は、どうして、私から仕事を取り上げたのか」というつぶやきと、将来に対する不安で心が一杯になってしまいます。けれども、それでもお祈りをし、聖書を読む毎日が続けていく内に、その人の心に変化が生まれたそうです。それははじめは、「神様どうして仕事を取り上げていたのですかという」不満と、将来に対する不安や焦りで一杯だった心が、神様はこれからの私の人生にどんな計画を持って導いて下さるのだろうかという期待に代わっていったと言うのです。

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