クリスマスの時に飾る植物と言えばヒイラギです。しかし、なぜクリスマスにヒイラギを用いるのでしょうか。不思議に思って調べてみますと、ヒイラギの赤い実が、イエス・キリスト様が十字架に磔になられた時に流された赤い血の色を象徴し、ヒイラギの葉のとげが、同じくイエス・キリスト様が十字架に架けられた時にかぶせられた荊(いばら)の冠を象徴しているのだそうです。宗教は、その宗教の内容をしばしば象徴をもって示しますが、まさにクリスマスの時期にヒイラギを用いるのは、そのような象徴的な意味からなんですね。
しかし、十字架に磔になって流されら赤い血も荊の冠も、それは「わたしたち」の目には苦しみであり苦痛であり、それが強いられてなされるとしたら苦難そのもでしかありません。なにに、クリスマスというとても楽しい時期に、あえてそのような苦しみや苦痛を象徴するヒイラギを用いるのでしょうか。それは、イエス・キリスト様の十字架の死という苦しみや苦痛の出来事が、「わたしたち」に喜びをもたらす出来事となるからです。それは、普通なら十字架の上で殺される、あるいは荊の冠を頭にかぶせられるという苦難や苦痛は、嫌なものであり避けたいと考えるのが順当な感覚だからです。昔、メル・ギブソン監督が『パッション』という映画で、イエス・キリスト様のご生涯を描きましたが、イエス・キリスト様が荊の冠をかぶせられ、十字架に磔になるシーンは、あまりに辛く、とても正視するのは、とてもつらい思いがしたほどでした。
しかし、神様は、そしてその神の独り子であるイエス・キリストは、その辛い出来事をも喜びの出来事へと変えてくださるというのです。そこには、様々な苦しみや悲しみに満ち溢れ、私たちの外側にある罪によって心が傷つき、もう生きて行くことなどできなと思うほどまでに心が追い詰められていしまう、私たちのこの世界での現実の生(せい)に、死に別れ、新しい命に生きるという希望のメッセージがあるのです。
それは、実際に「わたしたち」が死ぬということではありません。神様は、どんなに辛くても、また苦しくても「わたしたち」が自分で自分の命を絶って死ぬなどと言うことを願ってはいません。むしろ神様は、私たちに「生きよ」と言っておられます。神様は「わたしたち」が「生きる」ということを願っておられるのです。
だからこそ、父なる神様は、その愛する御子イエス・キリスト様をこの世界に送り、あえてイエス・キリスト様が荊の冠をが撫せられ、十字架に架けられて死ぬという苦痛の出来事を、だまって見守られたのです。そして、その死を見守られた父なる神様は、イエス・キリスト様を死から蘇らせたのです。そうやって、死と再生の物語を、具体的にイエス・キリスト様のご生涯を通して描き出されたのです。それは、私たちが、どんなに辛く、苦しい出来事の中に置かれ、理不尽だという思いになるほど、外側の罪がもたらす苦難の中に置かれていても、必ずあなたの生涯は喜びの生涯に変えられていく。神を信じるならば、あなたの生涯は新しくなり、その辛く、苦しい出来事も、新しい物語として物語れれるようになる。だから、あなたは「生きよ!」。「生きて神を信じる新しい命をいきるものとなれ!」と語っているのです。
ですから、もし、あなたがクリスマスの時期にヒイラギを目にしたならば、どうぞ、そのヒイラギの木を通して、神様が「あなた」に、どんなに辛いことや苦しいことがあっても、「あなた」は「生きよ!」を私が「あなた」と共に歩み、「あなた」の人生をまるで生まれ変わったような新しい人生に変えて行ってあげるから、だから「あなた」は神を信じて、新しい人生を生きよ!という神のメッセージを聞き取って欲しいと心から願います。
本来なら苦難と苦しみに満ちた死は、私たちにとって喜ばしいものではありません。それは全く順当な対応関係にあるごく普通の当り前の感情です。しかし、神様は、あえてイエス・キリスト様が荊の冠をかぶらされ、十字架の上に張り付けられるという苦しみの出来事を、喜びの出来事として物語るという逆対応の物語として描き出したのは、私たちに「生きよ!」。「神を信じて、この世という世界の中にあって新しい人生を生きよ!」という神のメッセージを、その死と再生の物語に託されたのです。
そのことを、私の友人の岩本遠億牧師は、下記に記したアドレスをクリックして出てくる『366日元気の出る聖書の言葉』というホームページにある「死を打ち破る命に」という3分ちょっとの短いメッセージで語っています。よろしければ、その『366日元気の出る聖書の言葉』のg-無メージに行き「死を打ち破る命に」というタイトルのところにある▶マークをクリックしてくだされり。岩本牧師の短いメッセージもあわせてお聴きくだい。
https://podcasters.spotify.com/pod/show/genki-seisho/episodes/ep-e2d1pvm?fbclid=IwAR3W7qrpwrNyyBnZPatAw8qUsuGA-WDegazzwJ5mfz9eH9Tnu1zoleSQnFw
この岩本牧師のショートメッセージは、岩本牧師の著書『366日、元気の出る聖書の言葉』にあるものを音声にしてお伝えしているものですが、岩本牧師の御許可をいただいて転載したものです。
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