昨日は、クリスマス・イヴでした。クリスマスの過ごし方と言うのは、それぞれの家庭で違うとは思いますが、一般的には、ケーキにごちそうに、プレゼント。特にプレゼントは、クリスマスには絶対に欠かせないですよね。
私のような年齢になると、クリスマスプレゼントをもらうということは、ほとんどと言ってなく、むしろプレゼントをあげる方になってしまいます。昨夜も、プレゼントを抱えて孫の家に、プレゼントを届けるサンタクロースになっていました。いまやプレゼントはクリスマスの花形的存在になっています。それこそ、どんなにおいしいごちそうやケーキがあっても、プレゼントがなければ、クリスマスの楽しさは、それこそ半分以下になっちゃいます。
ですから、親やジジ・ババとしてはクリスマスプレゼントには、特別に気を遣います。もちろん、欲しい物を買ってあげれば、それだけで十分に喜ぶ。でも、それは欲しい物を買ってもらったっていう喜びですよね。ですから、我が家では、子供たちががそれ以上の喜びを味わえるようにって、工夫をしていました。その工夫とは、私たち親からからのプレゼントとは別に、内緒でサンタクロースからのプレゼントを用意すしていました。そして子供たちが寝静まったあと、子供たちの枕元に、そのもう一つサンタさんのプレゼントを置くのです。
子供たちが、朝起きたら枕元に、サンタクロースからのプレゼントがある。それを見つけたら、もう大変です。それこそ、「うわぁー、」って叫びながら、私たちの部屋に駆け込んできて、「サンタさんが来た」「サンタさんが来た」って大騒ぎ。枕元にある、プレゼントは、決して彼らが一番欲しいものや高値なものじゃない。でも、本当に嬉しそうでした。
これは、「プレゼントが何か」が問題じゃなくて、サンタさんが、今年も自分のことを忘れずに、プレゼントを届けてくれたってことが嬉しいんでしょうね。でも、ある時期になると子供たちも、今では枕元のプレゼントのからくりを知るようになる。でも、我が家のその習慣は、彼らばサンタのプレゼントのからくりを知った後でもずっと続きました。そして、からくりがわかっていても、子供たちは、今のその枕元のプレゼントを喜び楽しみにしてくれていました。
それは、きっと、サンタクロースの存在を信じていた、そんな子供の頃の夢や純真な心を忘れないで、心豊かに育って欲しいって願い、子供を思う、妻と私の心を喜んでくれていたんじゃないかなって、そう思っています。最近、子供たちの中の一人が、その我が家の習慣を友達に話したところ、そんなことをしている家庭は他にはなかったと聞いて驚いていました。そして、我が家にあったもう一つのプレゼントの習慣についても聞いたそうです。
我が家にあったもう一つのプレゼントの習慣、それはお誕生日のプレゼントの習慣です。我が家はお誕生日を迎えた子供に、予算を決めて、その予算内で欲しいプレゼントを本人が決めそてそれを買ってあげることにしていました。同時に、お誕生日ではない子供には、お誕生日の子が買ってもらったプレゼントより安い金額のものをおすそ分けプレゼントとして買ってもらえたのです。それも、我が家にしかない習慣だったようで、とても驚いていました。
我が家は決して裕福な家庭ではありませんでした。ですから今も昔も決して高価なプレゼントを買ってやるということはできませんでした。それでも、いえだからこそ子供たちを喜ばせ、自分も大切にされているということを心に残してあげたいと思い、色々と工夫していたのです。それは、子供たちにとって良い思い出として心に刻まれているようです。そこには、自分のことを忘れずに思い、愛してくれている相手の心を知り、その贈る心を知る喜びがある。物ではない。物から立ち現れる子を思う親の愛があり、それが伝わっている。いわば愛することそれ自体が、一番のプレゼントだったのです。
昨日のクリスマスに、みなさんはどんなプレゼントを手にしたでしょうか。私のように上げるばかりで何とプレゼントもなかったという人もいるでしょう。でも、クリスマスには、誰一人としてもれることなく神様が与えてくださるプレゼントがあります。というのもクリスマスは神様が、神の御子キリストを、私たちに対するプレゼントとして、この世に送り出してくれた日です。それは、キリストが、私たち罪深い人間の、罪の身代わりとなって、十字架の上で死に、人間を罪とその裁きから救う救い主として、この世に生まれてきたからです。そして、そのように、神の御子キリストが、神からの私たちへのプレゼントとして贈られてきたのは、キリストが私たちのことを、そしてあなたのことをいつも心に留め、決して忘れていないからなんです。
そのように、神はあなたを愛しておられる。だからこそ、その愛しているという一番の贈り物をキリストに託して、あなたに贈られたのです。ですからどうかそのことを知って、今年のクリスマスには、あなたの心が神の愛で一杯になるようにって、そう願います。昨夜、あなた枕もとに神様のプレゼントが届いています。朝になって、そのプレゼントにおきづきになられなかったかたもいるかもしれませんが、たしかにそのプレゼントはあなたの心の枕元に置かれているのです。
「神は、実にそのひとり子をお与えになったほどにこの世を愛された。」聖書ヨハネの福音書3:16節の言葉です。
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