教会は「キリスト教はご利益宗教ではありません」と言います。しかし、この言葉は正確ではありません。なぜなら、キリスト教の信仰は、神の恵みがもたらされることを語るからです。神の恵みほど、私たちを力づけ、慰め、喜びを与えるありがたいご利益はないのです。
しかし、それでもなお教会派「キリスト教はご利益宗教ではありませんん」と語り続けます。それは、キリスト教は、私たちが願い求める「物」や「状態」目的とし、それを手に入れるための手段ではないという意味において「ご利益宗教ではない」からです。ですから、キリスト教を信じれば、願うものが何でも手に入るということではありませんし、キリスト教を信じれば何でもできるということではありません。
ただ、それが神のみこころにかなうことであるならば、それはどんなことであっても、私たちが祈り求める者は、神から私たちに与えらます。神のみこころにかなうものであるならば、どんな状況の中にあっても、私たちは「どんなことでもできる」のです。
神のみこころ、それは私たちの心の中に、平安と喜びとがあふれることです。しかもその平安と喜びとが、神以外の何ものにより頼むことなくもたらされる平安と喜びなのです。
多くの富や財産によってもたらされる経済的な喜びや安心は、平安ではありません。それは経済的な危機を迎えると、容易に崩れ去り私たちを不安と恐れに陥れ、悲しみの中に落としいれます。人間関係が安定している状況がもたらす平安や喜びは、相手の人間に依存している喜びや平安です。しかし、人間の心は変わりやすいのです。つまり、私たちは、富や財産、あるいは誰かに私たちの喜びや平安というものが依存している限り、私たちは、富や財産、あるいは人間関係は、私たちを拘束し、私たちはそれらに絡み取られ縛られているのです。
しかし、神のもたらす恵みは、私たちを縛り付けている者から私たちを自由にし、神以外の何ものにも依存しない、心の平安を与え、心に喜びをもたらし、心の中に希望を満たすのです。
そのことについて、私の友人岩本遠億牧師が短く語っています。岩本牧師のメッセージは4分弱の短いものですので、是非お聴きください。そのメッセージは下記のアドレスで聴くことができますので、そのアドレスをクリックし、▶ボタンをクリックしてお聴きください。
この岩本牧師のショートメッセージは、岩本牧師の著書『366日、元気の出る聖書の言葉』にあるものを音声にしてお伝えしているものですが、それを岩本牧師の御許可をいただいて転載しています。
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